Vivado 2018.2とDigilentのボードファイルをUbuntu 18.04にインストール
Ubuntu 18.04にXilinx Vivadoをインストールして,Digilentのボードファイルを追加したのでその時のメモ.
以下2つのページを参考にした.基本的に同じことをすれば良い.
VivadoやXilinx SDKをLinux (Ubuntu) で動かすメモ (Ubuntu 16.04 LTS, Vivado 2016.4, 64bit環境) - Qiita
FPGAの部屋 Ubuntu16.04にVivado 2016.4をインストール
FPGAの部屋 ZYBO Z7-20 のボードファイルをVivado 2017.2 にインストールする
Vivado 2018.2のインストール
Xilinxのページ
https://japan.xilinx.com/support/download/index.html/content/xilinx/ja/downloadNav/vivado-design-tools/2018-2.html
からインストーラーダウンロードしてくる. Vivado HLx 2018.2: WebPACK および Editions - Linux 用自己解凍型ウェブ インストーラー (BIN - 99.45 MB)というのがLinux用のインストーラー.
ダウンロードが完了したら保存先のディレクトリに移動して
sudo chmod u+x Xilinx_Vivado_SDK_Web_2018.2_0614_1954_Lin64.bin
で実行権限を与える.
sudo ./Xilinx_Vivado_SDK_Web_2018.2_0614_1954_Lin64.bin
でインストーラ起動を起動する.デフォルトでは/opt/Xilinx/
というディレクトリにインストールされるため,root権限で実行しないとインストールが途中で止まってしまう.もちろん,/home/myuser
といったroot権限がなくてもよいディレクトリにインストールすることもできる.
インストールした時(2019年1月時点)では最新版は2018.3なので,Vivadoの最新版がありますがインストールを続けますか?などと聞かれるが無視してContinueをクリック.
Xilinxのアカウント入力し,nextをクリック.
I agreeを3箇所チェックしnextをクリック.
Vivadoの種類を選択.
- WebPACK 無料体験版,ライセンスなしでも動く(デバイス制限あり)
- Design Edition ライセンス購入必要,デバイス制限なし
- System Edition System Generator for DSPも使える.
WebPACKだとZynqも使えるのでとりあえずこれを選択した.nextをクリック.
インストール先を選択.デフォルトでは/opt/Xilinx以下に保存される
35GB(!)くらいのディスクスペースが必要なので注意.
~/.bashrc
に以下の内容を追加.
source /opt/Xilinx/Vivado/2018.2/settings64.sh alias xsdk='env SWT_GTK3=0 xsdk' alias vivado='env SWT_GTK3=0 vivado'
ケーブルドライバのインストールを最後に行う.Vivadoからbitstreamの書き込みを行う際に必要になる.
cd /path/to/install/Vivado/2018.2/data/xicom/cable_drivers/lin64/install_script/install_drivers sudo ./install_drivers
LinuxでVivadoを立ち上げるには,terminalから
$ vivado
既存のプロジェクトファイルを開くには
cd path/to/project vivado project.xpr
などとする.
ボードファイルの追加
Digilentのサイトからボードファイルをダウンロードしてくる.
Zybo Z7 [Reference.Digilentinc]
TutorialにInstalling Vivado and Digilent Board Filesという項目があるので,クリック.
チュートリアルの3番目にボードファイルのインストールという内容があり,ボードファイルが入ったzipファイルがダウンロードできるリンクがあるのでダウンロードする.
ダウンロードが完了したら適当なディレクトリに展開する.vivado-boards-master/new
以下にボードファイルが沢山入っている.Zybo-Z7の他にもZedBoardやNexys4などのボードファイルもある.
これらを全て/opt/Xilinx/Vivado/2018.2/data/boards/board_files
へコピーする.すでにいくつかのボードファイルがあった(Ultra96もあった!)ので,digilentというディレクトリを作ってその下にコピーした.
cd /opt/Xilinx/Vivado/2018.2/data/boards/board_files sudo mkdir digilent sudo cp -r ~/Downloads/vivado-boards-master/new/* .
これでVivadoからボードファイルが使えるようになる.ボードファイルは,Vivadoで新規プロジェクトを作成した場合に下の画面のように選択できる.
これでVivadoとDigilentのボードファイルが使えるようになった.